■英数字
death and alive. and sex.




再び終焉が訪れるだろう。
其れは再開を願いながら更新を望まず。
要するに、真新しい何か、としての何かを果たさなければならない。

興味を満たすだけの鑑賞。または欲望を満たすだけの交渉。
生だとか死だとかに上手に意味を付けて、抱擁に勤しんでいたのだろ。
あの小説の続きは書かない。どうにも悲しすぎるから。次は何処へ行こうか考えているよ。
其れでも少しだけ迷っている。随分と世話になったから。せめて僕は言葉を残すよ。

其れは何度か、美しかった。
そして其の都度、嘘だらけ。大抵の嘘は美しいモノだ。醜いモノほど本質は美しい。
どうか表面だけの真実に騙されないで欲しい。正しい事だけが必ず正しい訳では無い。
全ては平等に不平等だけれど、僕等の現在が相対的に幸福ならば、そう感じられるならば、
今まで一度も迷う必要なんて無かったはずだろ。ところが僕等は何度でも口にした。

何か良い事は無いか、って。

遠い国で起きている戦争にも、近くの町で起きている殺人事件にも、
正しく目の前を通り過ぎて往く病に苛まれている人達にさえ目もくれず、祈っていたんだろ。
地球が温かくなって、季節はずれの雪が降り、ああ異常気象だねと、僕等は呑気に呟いた。
エコ・バックを持ち歩いて社会に貢献したような気分になり、ゴミの分別には勤しむけれど、
どうしてあの子が泣いているのか、どうにも解らないな。

「近頃の若い者は……」とはエジプトの壁画に刻まれた言葉。
何と文明発祥の頃から現在に至るまで、僕等は同じ行為を繰り返している。
文化は洗練され、世界は便利になり、外側ばかりが随分と変わったけれど、
どうか表面だけの真実に騙されないで欲しい。正しい事だけが必ず正しい訳では無い。

もしかしたら僕等の世界はおかしいのかもしれない、と疑問を持ったのだとしたら、
止まっても、逃げても、委ねてもいけない。愚痴を垂れ流して収まるならば、結構な事だ。
大凡、何かを次の世代に託すという行為には、其れなりの計画と、勇気と、覚悟が必要だ。
笑えるほど一人前の社会人だらけだけれど、大人になる事は皆、嫌がっている。
話を戻そう。其れで僕はまた、歌を唄う事にした。

再び終焉が訪れるだろう。
其れは再開を願いながら更新を望まず。
要するに、真新しい何か、としての何かを果たさなければならない。

例えば僕の言葉に、精子に、感情に意味なんか無くなって良いよ。
其れでも愛しい人よ。僕の大切な君よ。君の身体や人生を、少しだけ僕に分けて欲しい。
君の中で育まれ、生み出されるべき生命が、ああ生だとか死だとかの意味を超えた部分で、
僕等の懸命な毎日を教えてくれるだろ。もう鉄砲もナイフも要らなくなったんだ。
美しくとも、美しくなくとも、真実だろうと、嘘だろうと、汚かろうと。

白濁した言葉から、再び僕等が生まれるならば。
新しい歌を唄おう。新しい町で。

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